こんばんわ。

自分の周りの人はなんか人生に疲れてるみたいです。

最近アレ流行ってるじゃないですか?花粉症?いやいや、鬱病。

僕の友達にも・・・あ、いや知り合いにも・・・いや中学の同級生にも

現在進行中の鬱病者がいます。

まぁ今はピーク時に比べれば100倍マシになったと思うんですけどね、

ピーク時はそれはそれはヒドかったです。

当時の自分や他の友達はソイツが「若干考え方が変わってるな〜」

くらいにしか思っていませんでした。

しかし、そんな自分らの安易な思いを遥かに超える行動を

彼は取るようになっていくのです。



ソイツを仮にS君としておきます。



最初の不可解な言動は7〜8年前くらいでした。

当時、友人達4〜5人くらいで遊んでいた中にS君はいました。

僕らはかなりヒマでヒマでどうしようもなかったので、

俗称「肩パン」というくだらないゲームをすることにしました。

ソレを簡単に説明すると、

ジャンケンで負けた一人の二の腕にジャンケンで勝った人が

一人づつグーでパンチしていくという実にくだらないモノです。

今となっては何が面白かったのかよくわかりませんが、

多分、殴られた方はかなりの激痛が走るのでその時の「ウギャー!」っていうリアクションを

見てて楽しんでたような気がします。

そのゲームをするか〜ということになり、

N君が「ヒマだから”肩パン”でもするか〜!」と言い始め殴る素振りをしていました。

僕らが「そだなー他にすることないしヒマッコだからやるか〜!」と相槌を打つと、

S君にはどう聞こえたのかわかりませんが、急にテンションが下がったというか、

表情が曇り始めて何も喋らなくなりました。

僕らが「どうしたS?Sはやんないのか〜?」って聞くと、

意味不明な返答が返ってきました。

S君「・・・お前らさ、・・・俺を殴るのか?(怯」

僕ら一同「・・・へ??」

僕らは単にジャンケンして負けた人が腕を殴られるっていうゲームをしようとしていて、

それは誰もが知っていたゲームで誰もが承知していることでしたから、

そんな彼の言葉に呆気にとられていました。

が、S君の言葉をよくよく考え直してみて、

僕なりの解釈をすると、多分S君はそのゲームを知らなくて、

N君の言葉としぐさや僕らのニヤニヤした顔を見て、

「自分が袋叩きにあう・・・」って思ったんだと思うんですよ。



このときがもしかしてコイツ鬱病か?ってふと思った瞬間の症状でした。

この時から症状の一つとして、『被害妄想』が激しくなってくるんです。

別に僕は精神科の専門医でもないしただの一般人ですからわかりませんので、

このときはまだ正常だったのかもしれないし、

もっと前々からその病を患っていたのかもしれません。

しかし、友達として接していて初めてその症状に気づいた瞬間でした。



その後、徐々にその症状が露骨に現れ始めてきました。

いや、もしかすると僕達がそのことに感づいたのでそう見えるようになったのかもしれません。

そのことがあってから気づいたお話なんですが・・・。



僕は高校を出た後、予備校に通っていました。

S君も違う予備校に通っていました。

方向が一緒だったのでたまに途中まで一緒に通学したりしてました。

何ヶ月か経った頃、

S君が「おまえの予備校に遊びに行っていいか〜?」と聞くので、

僕も「来れば〜」って答えたら本当に来ました。

自分の講義もスッポかして。

で、僕の予備校で一緒に歩いていたんですがトイレに入るなり、

S君は「さっきそこでスレ違ったヤツずっと俺らのこと睨んでなかった?」

と、言ってくるのです。

更にS君は「俺が別の予備校から来てるからシメようとしてんじゃないかな?」

と言うのです。

予備校なんて制服を着てるわけじゃないし、何百人もいるので誰が同じ予備校で

誰が別の予備校だなんてわかるわけもありません。

というか、僕が見た限り別にそんな人いませんでした。

そのときは(コイツ何言ってるんだ??)程度にしか捉えていませんでしたが、

もうその頃から『被害妄想』の前兆が出ていたんでしょうね。



その後、僕とS君は無事に大学へ進学しました。

お互い別々の大学だったんですが、それでも地元の友達と遊ぶときは

しょっちゅうS君も呼んで一緒に遊んでいました。

S君は大学の近くに一人暮らしを始めました。

大学生活も1年近く経とうかというある日、いつものように地元の仲間で遊んでいたとき、

S君は突然僕らにこう言いました。

S君「・・・俺、大学辞めるわ。」

一同「へ?なしたん?」

S君「なんかさぁ・・・俺、狙われてるんだわー」

僕ら「は?誰に??」

S君「いや、わかんないけど・・・狙われてるんだ!」



こんな感じでまったく話が見えてきません。

とりあえず一から順に追って話を聞いてみました。

僕ら「まず状況を説明しろ!」

S君「俺の一人暮らししてるアパートの前で数人に待ち伏せされてるんだ。」

僕ら「おまえの知ってるやつか?」

S君「いや、知らない。」

僕ら「じゃあ何かされてるのか?」

S君「いや、何もされてないケド、待ち伏せされてる。」

僕ら「じゃあその待ち伏せしてるヤツらは同じ大学か?」

S君「わかんないけど・・・多分。」

僕ら「なんじゃそりゃ!」



話が一向に進展しなかったんですが、

一通り話を聞いてまとめると、次のような感じらしいです。



・S君の一人暮らししているアパートの前で何人かいつも集まっている。

・そいつらとS君は面識がない。

・S君は直接何かをされたわけではない。

・そいつらは同じ大学かどうかは不明。



これだけじゃあまりよくわからなかったので、

同じ大学に通ってるS君の友達にこの話の真相を聞いてみました。



その友達曰く、

「狙われてる??何ソレ?」

「アパートの前で待ち伏せ?」

「あぁ、そのアパートに住んでる友達を迎えに来て待ってるだけだよー。」



・・・ようやく謎が解けました。









被害妄想確定。



非常にヤバイ状態です。

要するにS君は、全然関係ない人達が単に友達を待ってるだけなのに、

自分のことを狙って待ち伏せしてるって思っちゃうような脳みそになってるみたいです。

すごい被害妄想です。

僕らが「全然関係ないらしいぞ!Sの勘違いだったんじゃない?」

と言っても、

S君は「いや、そうかなぁ。絶対狙われてると思うんだけどなー。」

と、埒があかないので僕らは放っておくことにしました。

その後、S君は大学を休学してプチ引き篭もりになったらしいです。

今はその大学に復帰して就職活動を頑張ってるみたいです。



地元の友達は相変わらずS君からの電話を取らないみたいです。

自分はヒマなときは電話に出てるんですが、ちょっと用事があったらスルーします。

なんでかって?

だって・・・電話出ても話題が無いんですもの。

例えば電話取るとこんな感じ・・・

S君「今日コンビに行ったら、同じ中学だった○○に会ったさ〜!」

俺「・・・へぇ〜。そんで?」

S君「全然変わってなかったわー!」

俺「そっか・・・。」

S君「うんそんな感じ。」

「・・・」

「・・・」

S君「あと何かあったっけな〜」

俺「いや話題無いなら無理して話すんなよ!」

S君「そっか、それじゃまたな〜!」

最近の電話はこんな感じでまだマシなんですが、

それでも電話に出ないと1分近く鳴らされ続けます。

連続3回くらい・・・。

もうこれだけでウザイんですが、電話出ても上のうような会話だし、

そりゃーみんな電話に出なくなりますよ。

N君なんて、中学・高校と同じだったせいか、

S君が親友だと思ってよく相談の電話をかけてきてたみたいです。

でもS君は相手のことをあまり気にしない人なので、

N君が携帯を取らなければ、夜中の1時だろうが家に電話かけてくるらしいです。

更に、N君が忙しいときに電話を取ったときは、

N君「今ちょっと忙しいからまた今度でいいか?」

と言っても、

S君「あぁそうなんだ〜わかったわ。 それでさー・・・」

と延々とくだらない長話が続くらしいです。

そんなS君の非常識な態度にブチ切れたN君は、

今でもS君からの電話は完全拒否してるみたいです。



S君もバイトとかやって社会に適合出来る能力を身に付けてほしいんですが、

如何せんバイトしてもすぐ辞めてしまうし、

そんなに何回もすぐに辞めてるもんだからなかなか採用もしてもらえないみたいです。

僕らは善意でたくさん相談に乗ってきたし、

充分いろんなアドバイスをしたつもりなんですが、

恩を仇で返されるような態度をとられるともう関わりたくないって思われても

仕方ないんじゃないでしょうか。

なんとか頑張ってほしいものです。(他人事w



S君の話終わり。